高速回転型学習と理解型学習

素早く繰り返す方法と根気よく理解していく方法のどちらがいいのか?

 

勉強法,効率,比較

 

高速回転型学習

 

この高速回転型学習というのは、素早くテキストや問題集を進めていき、
難易度にもよりますが、最終的に5回〜10回ほど繰り返していく方法のことを言います。

 

記憶するにはある程度の反復が必要なので、
憶えることが多い場合には有効であると考えられます。

 

高速回転型学習のメリット

 

記憶が定着しやすい。

 

数回繰り返していく内にスピードが上がっていく。

 

理解できないところは飛ばしてしまうスタンスなので、ストレスが溜まりにくい。

 

全体像がいち早くわかる。

 

マインドマップなどのツールを活用しやすい。

 

資格試験などで短期合格できる可能性が高い。

 

綿密な計画を立てる必要がない。

 

などが挙げられます。

 

 

高速回転型学習のデメリット

 

完璧主義の人の場合は逆にストレスが溜まりやすい。

 

スピードに慣れるまでが大変である。

 

要領よくやっていく必要があるので、工夫が必要。

 

難解すぎるテキストでの実践は難しい。

 

勉強に対する考え方を変えないと、効果に疑問が生じてしまう。

 

などが挙げられます。

 

 

理解型学習

 

理解型学習は一般的な勉強法のことです。

 

学校教育や予備校などのカリキュラムに沿ったやり方です。

 

つまりは、一単元を終わらせる⇒問題を解く⇒テストをするという
形のものです。

 

 

理解型学習のメリット

 

数学など段階的に学ばないと難しいものには最適

 

根気強く考えていくクセが身に付く

 

一気に詰め込まないので、忘れにくい

 

ゆっくりと問題を解くことができるので、応用力が身に付きやすい

 

などが挙げられます。

 

 

理解型学習のデメリット

 

独学で勉強する場合、綿密な計画を立てて、こつこつやっていく必要がある。

 

復習をしっかりとコマメにしないと、前にやったところが抜けていく。

 

暗記系の科目の場合、時間が無駄になりやすい。

 

一日にある程度の勉強時間を確保する必要がある。

 

短期間合格は困難である。

 

などが挙げられます。

 

 

高速回転型学習と理解型学習の比較

 

 

基本的に資格試験などの場合は高速回転型学習をおススメします。

 

その理由は勉強期間が1年くらいが標準だからです。

 

もちろん、電験1・2種の数学や物理などの科目が
範囲になっている資格試験では難しいと思います。

 

また、公認会計士や司法試験、不動産鑑定士などは
短くとも2〜3年以上かかる可能性があるのですが、
基本的に1次試験は高速回転型で、2次試験は理解型と使い分けていけば良いと思います。

 

 

とはいっても、基本は多くの事柄を記憶していく必要があるので、スピーディーに繰り返しながら
マインドマップを作成し、全体像を掴んで理解していくという形で進めていくのが効率的ではないかと考えられます。

 

 

それに対して、資格試験などの期間がある程度、定められている勉強ではなく、
スキルだったり、研究などでは理解型学習である必要があります。

 

 

例えば、スキルの場合は知識を応用し、現実に当てはめて実践していく必要があります。

 

 

その時に実践する場合においては、試験のように知識を一気に求められるわけではなく、
状況に応じて知識や経験から必要なことを頭からひねり出し、何をするかを決めていく必要があります。

 

 

また、資格試験は一年勉強したことを、たった2時間程度で試されますが、
仕事などの場合は、それほど短期間で結果を求められるものではありません。

 

 

なので、スキルの実用書を素早く繰り返して、何度も読んで
暗記していくことよりも、自分の状況に当てはめつつ、アイデアをメモしながら
読んでいく必要があるのです。

 

 

また状況が変われば、表面的なテクニックや情報は使えなくなるので、

 

『なぜ、この本の著者はこのようなテクニックを生み出せたのだろう?』、
『なぜ、この情報が役に立つと考えたのだろう?』
『なぜ、結果が出せたのだろう?』

 

という本質的なところを考えていく必要があるのです。

 

 

表面的な情報をいくら暗記しても時が経てば、情報は陳腐化してしまいます。

 

なので、考え抜く力が求められるので、スキルを身に付けたい場合は
ある程度、無駄と思われるかもしれない時間を使っていく必要があります。

 

資格試験は定められた解答があるので、基本的に高速回転型でスピーディーにこなしていき、
合格してからじっくりと理解型で勉強しながら、スキルアップに繋げていくことをオススメします。

 

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