効率的に記憶する方法。

しっかりとした記憶を作るには情報量を減らそう!!

 

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強い記憶を作る方法

 

記憶力を高める、記憶できる量を増やすということも重要ではありますが、
同時に記憶する量を減らすことも重要です。

 

結局、記憶というのは情報を取り入れるだけではなく、
頭から必要な情報を引っ張り出せるまでをワンセットだと考えなければいけません。

 

そういうわけで、いくら大量の情報を取り込んでも
思い出せなければ、特に試験などでは役に立たないわけです。

 

とはいっても、通常の人であれば、無意識に情報を絞って記憶しています。

 

どういうことかと言えば、勝手に情報の特徴を取り出して、
自分の頭の中の記憶とマッチさせようとするということです。

 

これを基本的に理解しようとすることを指します。

 

しかし、無意識に任せてしまえば、自分の知識量に依存してしまいますので、
記憶量は緩やかな上昇に留めてしまいます。

 

それでは、これまでとあまり変わらない結果になるので
意識的な工夫をして、記憶量を増やす必要があるんですね。

 

ここでは、3つのポイントを挙げていきたいと思います。

 

より明確に言葉化する。

 

先程、無意識に情報を捨てるということを述べました。

 

言い換えると、特徴だけを取り出して抽象化するというわけですが、
例えば、自分が知らない犬種の犬を見ても、『犬』という理解はできると思います。

 

4本足で、『ワンッ』と鳴いている、同じような犬をみたことある・・・・、
などの結果、犬であることを瞬時に理解するということですね。

 

とはいっても、抽象化されたために情報量が減らしていることがわかりますよね?

 

実際には、犬種の情報、どこの国の犬なのか、元々野生だったのか、などの情報が
その犬の理解を深めるためには重要なわけです。

 

もちろん、見ただけではわからないので、知らない場合は調べる必要がありますが・・・。

 

ここで言いたいことは、人の認識というものは基本的に大雑把であるということです。

 

そのことを踏まえれば、試験勉強などで、漫然とテキストを読むだけでは、
かなり曖昧な知識・記憶しか、残らないという訳ですね。

 

なので、これを改善するには二つの方法が挙げられます。

 

一つ目は、ゆっくり時間を掛けて、観察・調査することです。

 

試験勉強では、英語において辞書や文法書を参照することや、
他の英文や英単語を比較することだと言えます。

 

二つ目は、回数を増やすということです。

 

こちらは速読など方法を使って、何度も読み返すことで
新しい気付きを引き出していくということです。

 

速読によって、たとえ曖昧な記憶・理解でも全体像を把握することで
新しい気づきが出てきます。

 

このことより、中途半端に広く浅くテキストを読むより、
徹底的に深く掘り下げていき、ゆっくり進めるか、
速読で極端に素早く読む方がいいわけですね。

 

速読は情報量が増えるのでは?という疑問が湧いてくると思いますが、
実際は印象が強く残った所しか、記憶に残らないので、
情報量は少ないわけです。

 

一番、効率の悪い方法は時間を多くかけて、テキストを漫然と100ページほど
読んでしまうということなのです。

 

どれも均等に憶えてしまうので、記憶が混同したり、一番新しい記憶に
塗りつぶされてしまうんですね。

 

そういうわけで、調査しながらゆっくり進める方法と素早く2,3回読んで
気づいたことをメモする方法の二つが効率が良いと考えられるということです。

 

こうすることで、なんとなくの記憶ではなく、しっかりと具体的な言葉を使った記憶を
形成することが可能になります。

 

 

先に箱だけ作る。

 

次の方法として、箱だけ作るという方法があります。

 

試験で言えば、テキストや参考書の目次だけを憶えるという方法です。

 

目次はテキストの内容の一部を一言で表現したものであり、
抽象化されたものです。

 

基本的に知識は階層化されているので、まずは高い位置である抽象的な概念を
押さえることで、ある意味具体的事項を押さえたことになります。

 

要するに本質を押さえたということです。

 

もちろん、目次が上手くない参考書などもありますので注意が必要です。

 

例えば、犬を指さして『生き物』あるいは『動物』と言っても間違えではないわけです。

 

それに、ネコでもライオンであっても問題はありませんよね?

 

このように様々な概念を含んでいるということですね。

 

そして、その様々な概念の共通点を抜き出したものであるとも言えますので、
『本質』であるともいえます。

 

このようにまずは、本質をきちんと頭に入れた後に
細かい知識を入れていくということが大切です。

 

本質は前述のように、いろいろな情報の共通点であり、
言い換えれば、それ以外の情報を切り捨てたものであるので情報量自体は少ないと言えます。

 

当たり前のことですが、テキストの目次や見出しは本文よりも文字数は少ないですよね?

 

とはいえ、本文の内容を一言で要約しているものでもあるのです。

 

そういうわけで、ここでは箱と表現しています。

 

見出しが箱で、本文が中身といったイメージです。

 

なので、まずはテキストの目次や見出しをしっかりと記憶していくことが
本質を押さえることにもなりますし、情報量を上手に減らす方法でもあるのです。

 

 

出来るだけ情報を遮断する。

 

出来るだけ無駄な情報は排除した方がいいと思います。

 

特にテレビや漫画などを集中して見ることは避けた方がいいかもしれません。

 

試験前の3か月くらいは、見る時間を減らしましょう。

 

やはり、テレビの映像は情報量が多いですし、漫画などのストーリーは
感情を引き出して、強い記憶を作ってしまいがちです。

 

もちろん、漫然と見れる人はいいかと思いますが、
やっぱり、テレビや漫画は興味を引いて何ぼですから、
何だかんだで、強い記憶を作ってしまうでしょう。

 

多くの情報を入れてしまうと、憶えておきたい記憶が埋もれていきますし、
さらに疲れて集中力が減少してしまいます。

 

なので、できるだけ情報を遮断したり、感情を穏やかにしておける生活を
確保することが重要だと思います。

 

 

3つのポイントを紹介しましたが、勉強の進度や試験までの日数など
シチュエーションによって、意識するべきことは違いますが、
参考にできるポイントはしてみてくださいね。

 

また、自分の状況に合せて、上手に応用してみることをおすすめします。

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