脳波についての簡単な概要
脳波は大まかに5つに分けられています。
脳波の種類とその状態
γ(ガンマ)脳波 30ヘルツ以上 不安で、興奮している状態
β(ベータ)脳波 13〜30ヘルツ 少し緊張し、普通の思考状態
α(アルファ)脳波 7〜13ヘルツ リラックスし、何かに没頭している状態
θ(シータ)脳波 4〜7ヘルツ 夢を見ている状態や深い瞑想状態
δ(デルタ)脳波 4ヘルツ以下 夢を見ない、深い睡眠状態
という感じです。
しかしながら、厳密には定義されていないので
ヘルツ等の数字の範囲や状態については様々な見解があります。
例えば、最近の研究でチベットの僧侶の脳波を
調査したというものがあるのですが
どうやら瞑想の時にガンマ波が優位になっているという
結果が得られたようです。
瞑想と言えばリラックスしているα波やθ波であると
考えられますが、実際はガンマ波で非常に脳が活発になっているということです。
また、僧侶でも修業期間が浅い僧侶とベテランの僧侶では
ガンマ波の強さが異なるようです。
やはりベテランの僧侶のガンマ波の方が強く、
さらに短期間に自然に出せるという結果が出ました。
これから二つのことがわかります。
1、ガンマ波は神秘体験などに関係がある。
2、脳波は訓練すればコントロールできるようになる。
ということです。
次にβ波にも高ベータと低ベータと分けられている場合もあります。
前者はガンマ波に近いので比較的に興奮状態を言い、
後者はアルファ波に近いので、体はそれほど興奮していないが
意識は注意深くなっている状態です。
アルファ波はミッドアルファという学習に最適な状態と言われていたり
スポーツにおいての極限の集中状態といわれている『ゾーン』に関連づけられています。
シータ波は記憶力に関連付けられています。
よく言われるのは、意識(左脳)的なフィルターが取り除かれ
直観(右脳)的にフィルター抜きでそのまま情報を受け取るため
大量に記憶できると言われています。
意識的にも感覚的・感情的にも情報の必要・不必要の判断をしない状態なので可能となるんですね。
最後にデルタ波は熟睡状態で身体機能の回復や
ホルモン分泌など健康に不可欠な効果です。
また、0.5ヘルツ以下をε(イプシロン)波と呼んでいる人もいます。
0ヘルツを所謂、脳死状態というので
ε波の状態は未知の領域ですね。
意図的に仮死状態になれるというインドの修行者がいるという話を
本で読んだことがあるのですがこのε波に関連しているのかもしれませんね。
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